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第43回ニコムセミナー「命の原点 ~若者が集まる日本の農業~」

講師
株式会社M-easy 代表取締役  戸田友介 氏
日程
2010年2月22日
時間
18:30~20:00(セミナー)、20:00~21:30(懇親会)
会場
費用
セミナー 1,000円、懇親会 1,000円
定員
30名

現在、日本の農業は世代交代が行われず、衰退期にある。
一方で、全国の若者達が農業に注目し、農業をなりわいとした生活を営みはじめている。
そこで今回のセミナーでは、豊田市、東京大学、民間企業の産官学共同事業として
「日本再発進!若者よ田舎をめざそうプロジェクト」を立上げた
株式会社M-easy 代表取締役 戸田氏をお招きし、農業生産ばかりではなく、
農業を基本とした農村創りの取り組み。
そして、若者が集まり何を目指し活動しているのかなど
日本の農業事情についてご講演いただきます。
「命の原点」でもある「農」について再認識してみては如何でしょうか?


【講師プロフィール】
株式会社M-easy
代表取締役 戸田友介 氏

2003年、農業をテーマに名古屋大学の学生が設立。
社名は、「生き生きした地球を作り出す」という意味の
[ Making the Earth Alive Synergy ]の頭文字から命名。
現在、無農薬・有機野菜の生産と販売を行うと共に、
豊田市、東京大学・牧野教授と協力しプロジェクトを立ち上げ、
10名の若者とともに農業事業を実践している。
安心安全な野菜を生産し、田舎の魅力を活かした環境ビジネスを展開することで
多くのお客様に信頼をいただいている。 

▼ 戸田代表プロフィール
1981年12月 愛知県西春日井郡師勝町生。
2002年4月 名古屋大学工学部3回生。M-easyの構想について考え始める。
2002年9月 弥富のトマト農家の伊藤さんのところにメンバーで農業実習を開始。
2003年4月 (株)M-easyを設立。専務取締役就任。
2003年3月 名古屋大学工学部社会環境工学科(土木)卒業。 
同時に中国、上海に渡り日新生態開発有限公司、農業部門に配属される。
2005年9月 日本に帰国。
2005年10月 (株)M-easy代表取締役就任。 ひとこと!
私はもともと農家でもなければ、農業の専門家でもない。
大学で農業を専攻したわけでもない。
では、どうして、農業を始めたのか。農業が好きになったからだ。
それは本当に偶然の出会いだった。
起業する前から、ここ数年間、農業のこと、食のこと、地球のこと、
日本のこと、中国のこと、いろいろ考えてきた。
その中で私が一番大切にしたいと感じたのは、人だった。
私は、周りの人や子供達が幸せに暮らせる社会をつくりたい。
私の価値観の原点は、他ならぬ両親であると思う。
また、愛する家族であり、恋人であり、大切な友人であり同僚であり、
尊敬する師であり、さまざまな人が そこに関わっている。
私は、幸せな環境に産まれ、育ち、たくさんの愛をもらった。
だからこそ、大げさな話、世界中の人へ愛を与える仕事をしたい。
そんな会社を作りたいし、そんなプロジェクトを実現したいと思う。


【講演内容】
 M-easyが農業に従事する中で大切にしているもの、
それは・・・ 農業を中心に仕事、地域、
生活の関わってくれるすべての人が幸せに暮らせるようにしたい。
農業をもうかって、かっこいい仕事にしたい。
農業を変えるために、自らが農業に取り組み、
自らで販売することで何をすればよいのか現実を見つめてきた彼らは
常滑の地で”ゼロ”からのスタートを切りました。
使われていない農地をお借りし、開拓してきた農地は
今では力みなぎる畑となり、そこにはたくさんの人が集まってきています。
こうした常滑の活動を更に飛躍させたのが、今回ご紹介させていただく
「日本再発進!若者よ田舎をめざそうプロジェクト」です。
今、後継者問題など様々な課題がある中で、
この豊田市・東京大学との連携事業には、
多くの若者が全国からあつまり、新しい田舎の姿を創っています。


【農業の現状】
・ 食料の59%を輸入に頼っている
・ 農業生産力2020年に25%低下
・ 農業者の高齢化60歳以上が7割。そのうち、半数以上が70歳以上
・ 遊休農地3800万平方キロ(東京ドーム850個分)
そのうち88%は地主高齢化が原因 一方で、農業に着目! 
・ 「ノギャル」による渋谷米 http://akita.keizai.biz/headline/583/

【M-easyの新たな挑戦】
活動内容については、M-easyのHPを参照いただきたいと思いますが、
参加している若者や現地の方のこんなコメントがありました。 

■ プロジェクト概要
豊田市・東京大学・民間企業による共同事業
10人が山村に移住し3年間無農薬農業に取組む 豊田市旭地区(人口3,299人)
高齢化率 約40%[2009年8月1日豊田市調べ]

■ 現地の方からの声 
・ 山の中の人たちがみんな農家を辞めて逃げ出してしまうような所。期待はしているが、不安だ
・ いろいろなことをやってもらいたい。
どうやって生きていくかは、ある程度アドバイスしていきたい 
・ 相当厳しいことを言います。入ったはこんな筈ではなかったでは困る。
スタートを切った以上は成功させなければ、この地域で自立していけないし、彼ら自身も自立できない。

■ 参加している方の声
・ 体調を崩して食べ物を変えたら、身体の中が良くなっていくのが分かった。
・ 無農薬有機のメロンというのは、まだないのでやりたい
・ 普通に楽しかった!ただ、楽しかったけどホント生活ができるのかしら…
・ 夢を現実にするために頑張ります
・ 1日がすごい濃い生活で2~3日前のことがとても昔のように感じるぐらい楽しい

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