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アルツハイマーエデュケーションセミナー2001

痴呆介護 - その最新のアプローチ -

講師
講師 : ボブ・プライス氏 総合コーディネーター兼通訳 : グリーンナップ・千鶴氏
日程
2001年5月14日
時間
9:30~17:00 セミナーおよび講演
会場
費用
28,000円
定員
100名
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■ 後援
オーストラリア連邦政府
高齢者対策省 高齢者政策局(office for older Australians)

■ 概要

- Latest Approach to Dementia Care - (痴呆介護 - その最新のアプローチ -)

痴呆症ケアのプログラムとしては世界でもっとも進んでいると言われている先進国オーストラリアから、痴呆症ケアの権威ボブ・プライス氏を講師に招き、日本では初めてのセミナーを開催いたします。.
 
 超高齢化社会にあって平成12年4月に介護保険法が施行され、それとともに急速に「介護」や「痴呆症」に対する社会的な認知が高まりました。しかしながら、介護現場を含めて一般には実際の症状や処遇については必ずしも正確な理解がされていないというのが実状です。
なかでも「痴呆症ケア」に関しては、施設入所者の7割近くが痴呆症であるといわれているにも関わらず、よやく来年度から国レベルでの痴呆介護研修事業が実施されるという状況にあります。
 翻って海外に目を転じますと、痴呆症の進行防止に効果があるといわれる「グループホーム」の発祥の地であるスウェーデンがあまりにも有名ですが、痴呆症ケアの先進国であるにも関わらず意外に知られていないのが南半球の国オーストラリアです。
 平成12年度の厚生白書にはサービスの質の向上に向けた取り組み事例として、オーストラリアが紹介されています。
 今回のセミナーは、痴呆症ケアのプログラムとしては正解で最も完成形に近づいたといわれる先進国・オーストラリアにおけるエッセンスを、主に施設や病院の経営者・管理者の方々にご理解いただき、介護の分野では避けて通ることのできない痴呆性高齢者の処遇を高めていくことを目的に、そして副次的効果としてマンパワーやコストの軽減が図られることを期待して開催いたします。
 講師は、ニュー・サウス・ウェールズ州のアルツハイマー協会初代会長であるボブ・プライス氏です。彼は30数年間の研究と経験に基づき、痴呆症ケアはメディカルモデル(医療型介護)ではなく、ソーシャルモデル(社会型介護)による処遇が最適との視点に立ち、オーストラリア連邦政府および州政府からの依頼により痴呆介護者のトレーニング、指導者養成、建築計画上の助言、職場・経営指導と痴呆症ケアにかかる全ての領域で活躍されています。
オーストラリア各地で大きな反響を呼んでいるボブ氏自ら考案した痴呆症ケアのプログラムを中心に講演致します。日本では今回が初めてのセミナーとなります。また、ビデオやスライドを効果的に用い、専門知識のある通訳者を介してのセミナーですので、参加者の方々にはわかりやすくご満足いただけるものと信じております。.


■ 研修内容

今回のセミナー内容になります。.
 
オーストラリア政府公認・痴呆性老人介護者養成コース

1.老化について
2.痴呆とは
3. 脳と我々の行動
4.コミュニケーション
5.施設ケアへの移行.
 
痴呆性老人の介護におけるケアプランのポイント

section1. 病気としての痴呆
section2. 痴呆の旅
section3. 喪失の旅
section4. 退行の旅
section5. 現実VS非現実
section6. 痴呆の内的世界
section7. フィーリングの世界
section8. 基本事項の確認
section9. ポジディブ/ネガティブば引き金
section10. 個別ケアプラン 事例.
 

※ セミナーの一部をご紹介します。
■ 痴呆とは?

我々一般成人は物忘れをするが、忘れたという事実をおぼえており、忘れた内容を後になって思い出すこともある。一方、アルツハイマー型老年痴呆のある人は、物忘れをし、忘れたという事実も忘れ、5秒後にまったく気にも留めていない。
ダン・ブレイザー 医師.
 
痴呆という言葉は、ある状態をさすものであり、以下の事柄を特徴とする。.
 
1.記憶の喪失
2. 知的能力の衰退
3.人格変化.
 
痴呆はよくある障害で、オーストラリアには約20万人の痴呆疾患者がいると言われている。痴呆は老化と関わりをもつが、老化を原因とするものではない。
 患者となる危険率は年齢と共に上昇するが、40代、50代の人に痴呆が起こることもある。.
 
性別、社会的な層、民族、地理的な要因などに関係なく、私達はすべてに一様に起きる。
 以下が調査結果である。.
 
40-65歳 1,000人中ひとり
65-70歳 100人中5人
70-80歳 100人中10人
80歳以上 100人中20人.
 
オーストラリアでは、現在、ナーシングホームの入居者の70%以上に痴呆が見られる。20年後には、痴呆をもつ人の数は現在の2倍になることが予想されている。.
 
最も一般的な痴呆は、アルツハイマー型老年痴呆(以下ADと略)で、全体の約50%を占めている。ADの原因は不明であり、治療法も見つかっていない。.
 

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