終了

アルツハイマーエデュケーションセミナー2009

福祉介護の先進国、オーストラリアに学ぶ study Tour in sydney

講師
講師 : ボブ・プライス氏 総合コーディネーター兼通訳 : グリーンナップ・千鶴氏
日程
2009年5月17日~22日
時間
終日
会場
費用
350,000円
定員
15名様
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総合コーディネータ兼通訳 グリーンナップ・千鶴氏
上智大学、早稲田大学大学院にて心理学(臨床心理学)を学び、
渡英してブライトンのセント・メアリー・ホスピタルでクリニカル・サイコロジストとしてのトレーニングを受け、
現在オーストラリアで唯一の日本人サイコロジストとしてシドニーで活躍中。
また、1996年にジャパン・オーストラリア・ヘルスケア・ネットワークを設立し、
自身の専門性を生かして様々なヘルスケア研修を手がけている。

講師 ボブ・プライス氏
①世界保健機構(WHO)コンサルタント、豪州連邦政府コンサルタント、豪州ニュー・サウス・ウェールズ州、
政府コンサルタント、看護(一般・精神科)教育担当官、大学におけるリサーチャー、大学講師等
②1985年、NSW州アルツハイマー協会設立。初代会長(-1990年)
③1990年、アルツハイマー・エデュケーション設立。
※ アルツハイマー・エデュケーションは、痴呆介護トレーニング・プロバイダーとして政府に公認されています。


【5月17日(日)】 
中部国際空港 ⇒ 成田空港へ
成田空港 ⇒ シドニーへ

【5月18日(月)】 
シドニー着
専用車にて、市内観光
夕方より~~
講演 : オーストラリア介護事業について座学
講師 : グリーンナップ千鶴[宿泊先] アモラホテル ジャミソン シドニー

【5月19日(火)】
講演 : 参加者が抱える認知症介護現場について
※ 事前に参加者の方より質問をいただき、認知症の解説と合わせて対策についても指導をいただく
講師 : ボブ・プライス
場所 : Northern Sydney Education Centre訪問 : BCS Shalom Center [宿泊先] アモラホテル ジャミソン シドニー

  
【5月20日(水)】
訪問 : Abel Tasman
訪問 : Holy Spirit Croydon[宿泊先] アモラホテル ジャミソン シドニー

【5月21日(木)】
終日 シドニー フリー観光

【5月22日(金)】
シドニー発 ⇒ 成田空港
成田発 ⇒ 名古屋着
※ 航空会社 : 日本航空(JL)

【5月17日(日) ~ 18日(月)】 
飛行機の中からは、遥か遠くの地平線より朝日が昇り、
オーストラリアの大地が私達視察メンバーを歓迎するかのような素晴らしい景色が見え、視察初日を迎えました!
ホテルへいくまでの道中では、ガイドのミキさんよりオペラハウスやハーバーブリッジ、
セント・メリーズ・大聖堂、マッコーリ婦人の石席などを観光。その後、ホテルへのチェックインを済ませ、
夕方からの開催予定である「オーストラリア介護事情」を勉強会へと向かいました。
勉強会では、明日からのボブの講義や視察先でどのようなところを注目してみるかなど事前に知識をたくわえ、
懇親会では今回最高のコーディネートをしていただいている千鶴さんとの親睦会が行われました。
親睦会での交流が大変盛り上がったこともあり、千鶴さんのご好意で夜の市内観光へと連れて行っていただきました。

【5月19日(火)】  
三日目は、今回のセミナー視察のメインとなるボブ氏によるアルツハイマーセミナーの日です。
朝の7時過ぎにホテルを出発し、ボブと合流!前日に、千鶴さんから簡単な自己PR術をお聞きしていたこともあり、
参加いただいた皆様はスムーズに自己紹介を終えた。
中でも特に印象的だったのが、山形から参加いただいた星川氏の紹介です。
漢字では、「星川」、ボブへの説明では、「星=star、川=river」となり、
ニックネームは、「The star」とボブには伝わっていた。
こうしたコミュニケーションも海外視察の面白いところです。
さて、バスの中では、時間の有効活用もあり、各施設の中で抱えている認知症への課題をあげていただいた。
今回の参加者が働いている施設は、居宅サービスや施設サービスなどそれぞれの分野から参加されていたこともあり
とてもバランスの良いメンバであったため質問の内容もバランスが良かったように思えます。

4時間にわたるセミナーが終了し、ボブとランチミーティングを行いました。
エデュケーションセミナー内での食事が用意されていました。少しづつ雪山の雪が溶け、
大地が見えてくるように皆さんの表情や会話が温かく弾みだしてきたランチタイムでした。
午後からは、BCS Shalom Center と呼ばれる施設見学に向かいました。
今回の視察では、3箇所を予定していますが、利用者の状況からも写真撮影が難しいところが多く、
すべてをお伝えすることが出来ないのは残念ですが、一部ご紹介させていただきました。
この施設は、オーストラリアの中で全国一の規模の会社が運営する施設になります。
施設内もHighCareとLawCareと分かれているのは当たり前だが、
新型特養のようにユニットとユニットの間にガラス張りのスタッフルームが配置され、いつでも目にとまる設計となっています。
今回見学した建物の周りにも日本でいう4世帯アパートの建物が並んでおりかなりの大規模施設です。
アメリカ視察でもあったようなCCRCのような仕組みがここにもありました。
一方でソフト面では、7:1のスタッフ配置で認知症Careにあったスタッフ[ボブは、このスタッフをナチュラルと表現]がオールマイティに仕事をこなしていた。
このBCSは、以前、ボブも仕事をしていたが、このShalomは、シドニーでも特に新しい施設になります。
2年前に建設され、1960年にあった施設を壊して立て直したものがここになります。 <マネージャーからのご案内> 159床のHighCareと90床の一般型があり、うち30床が認知症対応型specialCareになり、60床が虚弱性対応になります。フロアごとにマネージを配置されています。そしてextraCareが55床別棟にあります。
extraと一般型の違いは、一時金があるかないか、そして月々の費用が高い設定になっています。
このShalomセンターは、30億円かかった建物で、当初は2名の利用者だけだったようです。
そして1年間で分岐点目標をもち、取り組み始めました。
広報については、マーケティングを徹底的に行い、一般の入居者向けのopendayと、専門家を対象としたACATdayを設け、
対象者に向けた準備広報を展開。そして、マスコミもフルに活用してきました。
そして、一番気を使ったのは、スタッフ採用です。ここでは、medicalモデルの介護ではなく、
認知症向けに社会型介護を目指し、EXTRA介護では、HOTELサービスを兼ねたspecial介護になりますので、
それなりの人が必要でした。 その他の施設サービスとして、毎日開いているcafeや美容室、
マッサージなど高級HOTELにあるサービス同様のものがEXTRAサービスには含まれています。

スタッフの条件では、最低として専門学校での修了証書3が必要であり、かつ認知症介護の修了となります。
Extraの一時金は、約4,000万円になります。
しかし、こちらの方は、自宅を売却したときの資産が4,000万以上あるケースが多く入居される方も多くいます。
また、この一時金も退去時に戻ってくるため、投資としても価値があります。
また、Extraの一日あたり費用は、一般型の費用に600円多いだけです。
各ユニットの特徴としては、HOTELを主としているため目につくところにシーツなどを運ぶカートもない。
きたないと思われるものは、一切目に付かない。一方で、利用者への目配りはどこにいても目に付く施設づくりとなっている。
オーストラリアのアセスメントは、ACATからACCRと呼ばれる報告書が送られてくるが、この施設独自のアセスメントも用意されている。
シフト体制は、15人の利用者に対して朝2人、夕方2人である。
外部への委託は一切なく、スタッフがすべて対応している。
アクティビティとして、料理、バス旅行、ボール投げなどの軽い運動と日本と変わりはない。
基準として、入居者の方が自分の必要性、自己尊厳が向上するものであればどんあことでも実施しています。
特に特徴的なアクティビティは、lifestoryを聴くというものがある。
毎日のこのアクティビティが、利用者の方の過去をしり、さらにその方にあったDTが可能となる。
聴き方のコツは、利用者の方が話してくれるところだけを聴き、話したくない方の状況は、尊重し無理に聴かない。
こうした良い介護ができていることから、部屋に閉じこもったりする方はほとんどいない。
DT=DiversionTherapy と呼ばれる方々が見学者などがこられても動揺しない環境を作っている。
DTの方の役割は、気分転換、気晴らし職人である

<質疑> Q1:この施設の強みは?
A1:一番売れるものは、部屋の大きさです。部屋のトイレなども所得の高い方には大変喜ばれる。
また、この運営会社は、慈善団体であるにも関わらず、こうした金額帯の施設は始めてである。
他の会社の一時金6500万円や日額も15000円と比較しても同様のサービスでも価格が安くできることが強みである。
根本に儲けるという概念がない

Q2:看護師の方が常にいるとのことですが、緊急時の対応は?
Q2:緊急時にクリニックがあるため、吸引器などを活用し一次救急は実施している。正看がきたときに判断をする。
また、ここのExtraサービスを利用している方は、民間医療保険に加入している方ばかりのため、すぐに病院へも行くことができる。
緩和ケアのトレーニングは、有休で5日間の研修を受ける。介護者は、医療行為はできないため、看護士の指示で活動する

Q3:施設内での事故の発生率は?
A3:高度障害の方に問題が起きたときには、何が原因で起きたのか基礎を探ります。
身体的な痛みが原因なのか精神的なものなのか解明することで対応し、その後の事故率を下げることができる。
何が引き金となっているのか・・・!? この施設は、10年前にボブが設計コンサルをした認知症にあった施設作りを完全に対応できている。
特に音などには配慮されている。また、採光なども抑えた設計となっている。
世界三大美港と呼ばれるシドニー湾より王立博物館~州立図書館~州議事堂~シドニー病院~シドニータワー周辺と
滞在されて30年ほどになる千鶴さんからは、各ストリートの歴史なども交えた素敵な徒歩2時間を過ごさせていただきました!!

【5月20日(水)】
4日目の視察では、オランダ人を対象とした”ここにしかない施設”作りをしているAbel Tasman と、
先日訪問した施設と午前中の施設の中間的ポジションの施設Holy Spirit Croydonを視察した。
Abel Tasmanに到着してまず驚いたこは、運営される理事のメンバーが総出で出迎えてくれたことです。
こんなに満面の笑顔で、そしてこんなに歓迎してくれる施設が日本ではどのくらいあるのでしょうか・・・。
もし、このような歓迎がある施設に入居を考えているご家族は、第一印象は完璧ではないでしょうか!!

挨拶をお互いにかわしつつ、ミーティングルームに入るとケーキとジュース、
そしてオランダ人が大好きな飲み物”コーヒー”が用意されており、
簡単な紹介とともに親睦会が始まりました。やはりここでも、私達に求められたものは、”質問”でした。
それもそうですよね。日本からここまで視察に来たわけですので、お聞きしたいことがあって当然と思われるのも・・・。
 ↓ 親睦会の内容です。 ここの施設では、2回の理事会が開催されています。
1度目は、ビジネス的、2回目は、今後の活動の戦略を練る会となっています。
16年(1993年設立)経ったこの施設では、当時、24名の自立型利用者、ローケアに40床という形でスタートをしました。

現在も、そこまで数は増えていません。何故、増やさないかというと、土地の問題などからです。
ただし、増やすことは出来なくても、変えることはできました。
常に柔軟に対応し、1993年に入居された方で今でもご利用されているかたもいらっしゃいます。
ただし、現在当時元気だったかたも15年も経つと身体の状態が変わってきます。
こうした場合に、今の利用者の方にあった施設作りを行っています。常に利用されやすい施設になっています。
また、認知症の方も多くなっているため、施設の中にはある程度の柵が設けられています。
しかし、この柵は、交通量も多いこの地域で未然に事故を防ぐためのものとして設置し、閉じ込めるためのものとしてではありません。
認知症対策については、スタッフへの説明も兼ねて6年前にボブから話をしてもらいました。
そして、認知症への理解を理事が持ち、スタッフ全員が教育を受けました。
閉鎖感を作らないことなど様々な条件がある中で、柔軟に対応するよう心がけ、一角を認知症対応の区画にと計画をしました。
では、次に、誰をそのエリアに移すのか? 理事達は、ご家族全員に参加してもらい”家族教育”を行いました。

心がけたこと
1.理事会全員が何が行っているのかを把握する
2.スタッフ全員が何をしようとしているのか理解する
3.家族が今後行われることを理解する この3つが行われてこの取り組みは成功します。
新しいセクションを作るのに、半年かかりました。現在、4年が経過しました。
基本は、スタッフも家族も隠すことは何もありません。
このことが運営の成功のポイントです。 会計士の方より~ ここは、株主がいません。
20年間安定して経営していくには、その時々で見直すことが必要です。
ここの施設の収入は、介護度に応じた政府からの収入、次に、老齢年金の85%が日割り介護料として入ります。
次にローケアの場合、入居一時金としてお金のある方にのみいただいています。
5年間は、償却し残りは返金します。 利用する目的は、利子分として修繕費用などに当てています。
ハイケアの場合は、チャージとして入居一時金はもらいませんが、月々徴収します。ローケアに比べると定額になります。
入居者の方にできるだけのサービス費用を使いたいですが、20年後を考えた経営を心がけています。
ここの理事会は、ボランティアで構成されています。管理者への報酬はありません。
すべての収入は入居者の方に利用されます。 スタッフ教育については、掃除を担当する人まですべてのスタッフがボブの認知症教育を受けています。
退職率は低く、今でも6年前のスタッフが働き続けています。
スタッフのリーダは、万能型で他のスタッフは、リーダを真似して日々過ごしています。
正社員もボランティアスタッフも全員がチームです。  この施設の強みは、 1.理事のメンバー全員が近所に住んでおり、いつでも5分以内で来ることができる
2.この施設の大きさがスタッフと利用者の距離感ベストに保てる
3.時間を決めて、PTを提供するのではなく日常生活の中に含まれている
4.2週間に1度新しい取り組みをする

<質疑> Q1:20年度を考えた設計とあるが、どのようなケアを目指しているのか?
A1:ここで看取りをすることを目指している。
また、ローケアが減り、ハイケアと認知症ケアを中心になってくる中で90床ぐらいの拡張を考えている(+30床)

Q2:新しいスタッフへの研修は、既存のスタッフがレクチャーするのですか?
A2:スタッフは、採用後一般型からはじめます。若干の高度障害の方もいますが、
そこで働いていただき、優秀な方は、認知症区画で仕事をしてもらいます。
まずは、ナチュナルであることが重要で、学などは特に必要ありません。資格は、後で取れますから・・・。
スタッフの退職率が低いのは、ここで経験を積みポジションが上がっていくことが長く続く秘訣だと思います。

Q3:理事たちのような素晴らしいメンバーはどのように集まったの?
A3:本当に素晴らしいメンバーです。私たちは、オランダ人会のコミュニティに興味があって集まったことから始まります。
どうしてオランダ人だけにしたのかというと、英語で生活していた方々が、
徐々に英語を失っていき、オランダ語のみでの交流になっていきました。
こうした利用者の背景からも私たちのようなオランダ人のみで運営しています。
しかし、今後は、オランダ人のみではなく幅を広げた運営をしていかなければ経営難となります。

【5月21日(木)】  
21日は、2日間の研修を終え、オーストラリアを満喫する自由ツアーの日になります。
スリーシスターズのツアー後には、オーストラリア生活最後の晩餐となるクルージングを企画!
このあっという間の視察研修の想いをおのおのに述べながら、シドニー湾とのお別れをし、
現地の方とのダンスを楽しみ1日が過ぎていきました・・・。 オ
ーストラリア視察の資料など多数ございますので、何かご興味がある内容などがありましたら、ご連絡下さい。

 

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